塚田 健一/著 -- 世界思想社 -- 2014.2 -- 762.4

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館内 地下書庫 /762.4/ツ14/ 900213775 一般 利用可

資料詳細

タイトル アフリカ音楽学の挑戦
書名カナ アフリカ オンガクガク ノ チョウセン
副書名 伝統と変容の音楽民族誌
著者 塚田 健一 /著  
著者カナ ツカダ,ケンイチ     
出版者 世界思想社
出版年 2014.2
ページ数 10,408p
大きさ 22cm
一般件名 音楽-アフリカ , 民族音楽
NDC分類 762.4
内容紹介 南部アフリカのサバンナの民ルヴァレと、西アフリカの熱帯雨林の民ファンティ。双方の社会で人びとと暮らしをともにした著者が、最新の理論研究をふまえて詳細な音楽民族誌を提示する。
ISBN 4-7907-1617-4
ISBN13桁 978-4-7907-1617-4

目次

序章 アフリカ音楽といかに向き合うか
  一 表象の転換
  二 方法論的問い直し
  三 本書の構成
序論 アフリカ音楽学の基礎
第一章 アフリカ音楽総覧
  一 音楽的多様性
  二 音楽の社会性
  三 太鼓文化の諸相
  四 音楽構造の特徴と原理
  五 音具と楽器の類型
  六 アフリカ音楽の変貌
第二章 アフリカ音楽学の展開
  一 アフリカにおける「音文化」研究
  二 音楽分析と楽器研究
  三 アフリカ音楽学の転換
  四 社会史としてのアフリカ音楽学
第一部 システムとしての「音の文化」
第三章 ルヴァレ社会の民族誌的背景
  一 ルヴァレ人の居住地域
  二 ルヴァレ社会の諸相
  三 先行研究
  四 研究の本拠地
第四章 ムカンダの音楽民族誌
  一 イニシエーション儀礼の研究
  二 ムカンダの諸相
  三 ムカンダ儀礼の過程
  四 儀礼の背景と創意
  五 隔離生活における音楽
  六 日課としての歌と儀礼
  七 ムカンダ音楽におけるムワソ概念
  八 ムカンダ存続の社会的意味
第五章 分類基準としてのリズム
  一 アフリカ・リズム論の変遷
  二 ククーワ歌謡の分類
  三 ミングウェングウェのリズム型
  四 二種のクロス・リズム
  五 分類基準としてのクロス・リズム
第六章 和声的多様性の原理
  一 アフリカ和声論の展開
  二 研究者の積極的介入
  三 歌の同定の問題
  四 基本原理発見への道程
  五 旋律的変化と統一
  六 和声的変化と統一
  七 ゲルハルト・クービックの理論
  八 研究者の知覚の再評価
第七章 太鼓音節とオノマトペ
  一 口唱歌と音象徴性
  二 太鼓パターンと太鼓音節
  三 ルヴァレ文化における音象徴性
  四 ルヴァレ語のオノマトペ
  五 音象徴性逆転の原理
  六 さらなる疑問
第二部 政治権力と伝統の変容
第八章 ファンティ社会の民族誌的背景
  一 ファンティ人の居住地域
  二 ファンティ社会の諸相
  三 先行研究
  四 研究の本拠地
第九章 社会を映す軍楽と宮廷音楽
  一 「社会の鏡」としての歌詞
  二 アサフォとフォントムフロム
  三 歌詞から見た軍歌の挑発性
  四 歌詞から見た宮廷歌の祝祭性
  五 軍楽と宮廷音楽の対照性
  六 軍団間抗争と王位継承紛争
  七 エブスアとフェトゥ・アファシェ
  八 社会と音楽のリンク
  九 社会変化と音楽変化
第一〇章 文化政策の衝撃
  一 第三世界における文化政策
  二 クワミ・ンクルマの政治理念
  三 ンクルマの文化政策と国民劇場運動
  四 ガーナ舞踊団とカルチュラル・グループの誕生
  五 ンクルマの教育政策と地方文化
第一一章 伝統的「著作権」意識の変容
  一 グローバル化と音楽著作権
  二 第三世界の伝統的「著作権」問題
  三 語彙から見た伝統的「著作権」観念
  四 宮廷音楽の伝統的「著作権」
  五 軍楽の伝統的「著作権」
  六 「著作権」観念の喪失
  七 「文化的権威」としてのカルチュラル・グループ
  八 学校教育と再文脈化
  九 カルチャーとアマンジ
第一二章 宮廷音楽ハイライフ様式の成立
  一 グローバル化と音楽文化の再編
  二 フォントムフロム・ハイライフの背景
  三 「イェトワン・クル・クル」の誕生
  四 「カサ・クロン・クロン」の誕生
  五 宮廷音楽の変革
  六 ファンティ文化が提起するもの
終章 「音楽学」のアイデンティティに向けて
  一 本書の成果
  二 音楽分析の再評価
  三 学際性と音楽分析の「排他性」
  四 音楽社会史における音楽分析