安田 正美/著 -- 筑摩書房 -- 2014.6 -- 449.1

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
館内 ジュニア /J449.1/ヤ14/ 900209351 ジュニア 利用可

資料詳細

タイトル 1秒って誰が決めるの?
書名カナ イチビョウ ッテ ダレ ガ キメルノ
副書名 日時計から光格子時計まで
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 安田 正美 /著  
著者カナ ヤスダ,マサミ     
出版者 筑摩書房
出版年 2014.6
ページ数 167p
大きさ 18cm
一般件名 時刻 , 時間(物理学)
NDC分類 449.1
内容紹介 時を計ること、その道具(時計)を作ること、そしてその精度を高めることは、政治や産業、科学技術と常に関わり大きな影響を及ぼしてきた。時代と共に1秒の定義も変化している。1秒を計る技術の最前線に迫る。
ISBN 4-480-68918-4
ISBN13桁 978-4-480-68918-4

目次

はじめに
第1章 時はどのように計られてきたか-時計の歴史
  1 時間とは何か
  時間は「変化」によって認識できる/時間に区切りをつけること
  2 暦の誕生から「1秒」を刻む振り子時計まで
  時計の誕生-暦と日時計/水時計から砂時計へ/機械式時計の登場-教会が時を支配する/アジアにおける暦と時計/暦がずれるのは地球の自転が遅くなっているから/ガリレオの大発見から「1分」が生まれた/振り子時計と科学の進化の関係/1時間はなぜ60分なのか/天文学者が求めた正確な「1秒」/大航海時代の大テーマは「経度の計測」/科学者たちが経度の計測に挑戦/ジョン・ハリソンの世紀の大発明-ポータブルな海上時計/機械式時計のメカニズム/進化する振り子時計
  3 クォーツ時計で機械と電気が融合した
  クォーツ時計の仕組み/共鳴を利用した音叉時計/宇宙でも時を計るクォーツ
  4 「計る基準」を定義する
  基準は「変わらないもの」でなければならない/「自然の法則」と「人工物」の戦い/今も人工物が基準の「キログラム」/標準時がないとどうなるか/グリニッジ標準時?/基準の正確さは社会の安定や便利さにつながる/単位の国際標準化はフランスから始まった/プライドのぶつかり合う国際間競争/科学と国力/新たな量の定義をつくる
第2章 時を計る技術の最前線-光格子時計ができるまで
  1 原子時計の仕組み
  新しい秒の定義/時計の2分類と3つの構成要素/振動の速さ=周波数/周波数と色の関係/分光学の歴史/原子時計の歴史
  2 原子を捕まえて時計にする-原子本来の色を求めて
  イオン1個を捕まえろ-単一イオン時計/温度とは原子の動きのこと/原子本来の色を求めて/波長の計測から、光の周波数の計測へ
  3 マイクロ波から光へ
  光の周波数を測る/光周波数コムで周波数を測れる理由/原子の周波数にチューニングする
  4 光格子時計の仕組み
  原子をだます魔法波長/装置はすべて研究者の手づくり/自然に白状させる
第3章 時間計測の精度を求めると?
  1 光格子時計のその先へ
  可視光線の次は紫外線やX線で/ポータブルな原子時計の時代へ/原子核時計-より速い振動を求めて
  2 高精度の時計はどう応用できるか
  通信がより高速になる/GPSでの位置測定、誤差が1μm以下に?/時計が重力センサーになる/周波数測定でガンの早期発見を/地球型惑星を探索する/想像もできない未来に向けて
おわりに